日本食品科学工学会誌
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ヒト歯髄培養線維芽細胞のALPase活性に対するおから発酵物由来メナキノン-7の影響
竹中 哲夫井上 里美竹中 陽子松本 裕子藤井 彰
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2002 年 49 巻 5 号 p. 348-352

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抄録

おからを納豆菌で発酵するとビタミンK2が生成され,とくにMK-7が主成分で,しかもその約90%がタンパク質と水溶性の複合体を形成した.このK2複合体の分子量が約50000で,このタンパク質は糖を約32%含む糖タンパク質であった.
おから発酵物からMK-7を単離・精製し,ヒト歯髄培養線維芽細胞のALPase活性に対する影響を調べたところMK-7はヒト歯髄培養線維芽細胞のALPase活性の増加を促進したことから,MK-7がヒト歯髄培養線維芽細胞の石灰化に関与することが示唆された.

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