日本食品科学工学会誌
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アリルイソチオシアネート蒸気を用いた豆類もやしの病害軽減化
アリルイソチオシアネート蒸気の湿度による抗菌力差の検討
古谷 香菜子宮尾 茂雄一色 賢司
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2002 年 49 巻 6 号 p. 388-394

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抄録

豆類もやしの病害軽減化を目的として,アリルイソチオシアネート(以下,AIT)蒸気による原料豆の殺菌方法を検討し,以下の点を明らかにした.
(1) 緑豆もやしの栽培過程での胚軸部の生長におよぼすAITの濃度・処理時間の関係を検討した結果,濃度と時間の積による処理量が胚軸部の生長に影響を与えるが,600ppm×hr処理以下では生長を妨げないことが認められた.
(2) AIT 20ppm/RH 100%/24hr気相処理では,緑豆もやしおよびブラックマッペもやしの生長を妨げずにC. gloeosporioides, A. alternata, F. oxysporumによる病害発生の抑制が可能となった.
(3) 塩素処理での抑制が不可能な病害発生は,AITにより抑制可能となるが,塩素処理で抑制可能となる病害は,AIT単独では抑制が不可能となることから,両者の併用処理がより有効であることが示唆された.

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