日本食品科学工学会誌
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テクスチャーによる食物の特徴づけと分類
古賀 貴子古賀 菱子名方 俊介太田 英明
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2003 年 50 巻 12 号 p. 582-589

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抄録

食物テクスチャーからみた咀嚼指導の一つの指標を得るため,日常よく摂食されていると考えられる112種の食物について,テクスチャーからの食物の分類を行った.
(1) 112種の食物中,咀嚼筋活動量と関係する咀嚼性が高い(1.00以上)食物は30%以下であって,噛みごたえのある食物は少なかった.
(2) 主成分分析によって,112種の食物中111種の食物を,かたさおよび弾力性がともに低い「基本食物グループ」,かたさが高い「グループI-1型,グループI-2型」,かたさおよび弾力性がともに高い「グループII-1型,グループII-2型,グループII-3型」,弾力性が高い「グループIII-1型,グループIII-2型,グループIII-3型」の9つに分類できた.これらグループの中で,咀嚼性が高い食物はグループI-2型およびグループII-1型,グループII-2型,グループII-3型のものが多かった.

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