日本食品科学工学会誌
Online ISSN : 1881-6681
Print ISSN : 1341-027X
ISSN-L : 1341-027X
プロテアーゼ処理ローヤルゼリー中に含まれるアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチドの単離同定
丸山 広恵徳永 勝彦鈴木 和道吉田 千絵二村 芳弘荒木 陽子三島 敏
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 50 巻 7 号 p. 310-315

詳細
抄録

RJのプロテアーゼ分解物からACE阻害活性を有するペプチドを単離同定し,以下の結論を得た.
(1) ODSカラムによる分画を行い,10%エタノール溶出画分で高いACE阻害活性及び収率を得た.
さらに10%エタノール溶出物を分取HPLCにて分離精製し,2種のペプチドを単離した.
(2) ゲルろ過カラムによる分画を行い,ジ・トリペプチド画分を得た.分取HPLCを繰り返すことにより,4種のペプチドを単離した.
(3) 単離した6種のペプチドのアミノ酸配列を解析した結果,Ile-Tyr(IY),Val-Tyr(VY),Ile-Val-Tyr(IVY),Tyr-Tyr(YY),Ile-Phe(IF)及びLys-Ser(LS)であると判明した.
(4) IY,VY,IVY,YY,IF及びLSのACE阻害活性(IC50値)はそれぞれ0.008,0.020,0.018,0.028,0.034及び155mg/mlであり,IYが最もACE阻害活性が強かった.

著者関連情報
© 社団法人 日本食品科学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top