日大医学雑誌
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症例報告
片側性の浸潤影を呈したエベロリムスによる薬剤性間質性肺炎
小山 大輔熊澤 文雄阿久津 尚孝志波 幹夫秋山 響子畑岡 つかさ新谷 榮崇佐藤 良博清水 哲男林 伸一小林 朋子佐藤 克彦山口 健哉権 寧博高橋 典明高橋 悟橋本 修
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2013 年 72 巻 3 号 p. 159-162

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抄録

エベロリムス (Everolimus) はラパマイシンの誘導体であり,根治切除不能腎細胞癌および転移性腎細胞癌に対する分子標的治療薬である.副作用として間質性肺炎発症頻度が高く両側性が多い.本症例はエベロリムス投与 1 か月後に片側性の浸潤影を認めた.気管支肺胞洗浄液中のリンパ球増加を認め,エベロリムスによる薬剤性間質性肺炎と診断した.ステロイド治療により自覚症状・画像所見ともに著明に改善した.

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© 2013 日本大学医学会
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