相模原協同病院 外科
2016 年 75 巻 3 号 p. 136-139
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要旨 症例は,下腹部の膨隆とヘルニア嚢の皮膚潰瘍,出血,疼痛を主訴に受診した84 歳女性.既往歴に大腸癌で結腸部分切除術,肝転移に対して肝部分切除術を施行した.腹壁瘢痕ヘルニアと診断し,腹腔鏡下ヘルニア根治術を施行した.現在までヘルニアの再発は認めていない.腹鏡下手術では,巨大なヘルニア門に対しても十分に観察でき,メッシュの固定も正確に行えたと考えられ,巨大ヘルニアに有用な術式と考えられた.
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