特集
肺癌治療における免疫療法の展望
2016 年 75 巻 4 号 p. 161-163
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2016 年 75 巻 4 号 p. 161-163
肺癌治療における免疫療法はペプチドワクチン療法や免疫細胞治療，免疫チェックポイント阻害薬などが挙げられるが，近年は免疫チェックポイント阻害薬の進歩が著しい．ニボルマブは免疫チェックポイント分子であるPD-1 に対するモノクローナル抗体で，既治療進行非小細胞肺癌の標準治療薬であるドセタキセルに対して生存期間で優越性を示した．しかし，免疫関連副作用については十分な注意が必要であり，薬剤投与の適切な患者選択のため治療効果を予測するバイオマーカーの早急な確立が望まれる．
