日大医学雑誌
Online ISSN : 1884-0779
Print ISSN : 0029-0424
特集
乾癬における免疫制御療法
藤田 英樹
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キーワード: 乾癬, 生物学的製剤, IL-23, IL-17, TNF-α
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2017 年 76 巻 1 号 p. 31-35

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抄録

乾癬はT 細胞性免疫に基づく慢性炎症性皮膚疾患である.これまで乾癬における免疫制御療法にT細胞機能を広汎に抑制するシクロスポリンが使用されてきた.近年,免疫反応に関係するサイトカインをターゲットとした生物学的製剤が多数登場し,すでに臨床の場で使用されているとともに新規薬剤の開発も進んでいる.TNF-α 阻害薬はそのような生物学的製剤としての成功例であるが,より最近の生物学的製剤は乾癬の免疫反応の中心をなすIL-23/Th17 の経路をターゲットとしている.IL-12/23p40 阻害薬のウステキヌマブやIL-17 阻害薬のセクキヌマブ・イキセキツマブ・ブロダルマブは乾癬に対して優れた効果が証明され,本邦でもすでに乾癬に対して承認済みである.本稿では乾癬の免疫制御療法の発展を,その病態理解の進歩とともに解説する.

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© 2017 日本大学医学会
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