日大医学雑誌
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症例報告
血性乳頭分泌を主訴とした高齢者男性微小浸潤性乳管癌の 1 例
後藤 洋伯上田 彩華谷村 薫福本 咲月森 聡史渡邉 美帆原 由起子榎本 克久多田 敬一郎谷野 智将野嵜 史
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キーワード: 血性乳頭分泌, 高齢者
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2022 年 81 巻 4 号 p. 223-226

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抄録

(症例)74 歳,男性.(現症)約 3 年前より左乳頭血性分泌を認めていた.血性乳頭分泌を認めるのみであった.乳腺超音波検査では左乳頭部位に約 8 mm 大の低エコー腫瘤を認めた.針生検施行し,invasive ductalcarcinoma の診断で,胸筋温存乳房切除術およびセンチネルリンパ節生検術を行った.(考察)症状は,無痛性腫瘤として触知することが多い.血性乳頭分泌を伴うことはある.早期に治療でき経過良好となったので報告する.

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© 2022 日本大学医学会
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