2005 年 42 巻 p. 13-16
高純度水素は,燃料電池への燃料など広範な分野でニーズが増している.現在,純度7N(99.99999%)以 上の高純度水素を一段階で得ることのできるのは金属水素透過膜のみである.本研究では水素透過中および透過後の水素透過膜の機械的特性を小型パンチ(SP:Small Punch)試験により定量的に評価するシステムを設計,製作した.そして種々の条件でPd系および非Pd系金属水素透過膜の機械的特性,水素透過係数の変化について測定した結果,活性化処理を行えば600KでPd被覆純Nb透過膜の水素透過係数が求められることが分かった.