脳と発達
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症例報告
指示を待つことが抑うつの初期症状であった双極Ⅰ型障害を示した自閉症の1例
横山 浩之廣瀬 三恵子奈良 千恵子涌澤 圭介久保田 由紀萩野谷 和裕土屋 滋飯沼 一宇
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2010 年 42 巻 1 号 p. 55-57

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抄録

 知的障害を伴う自閉症児が周期的な躁病エピソードを呈し, 双極Ⅰ型障害と診断し得た症例を経験した. 大うつ病エピソードの時期には, 獲得された身辺自立が消失し, 過去の報告に合致していた. 身辺自立の消失に先立ち, 身辺自立行動のために細かな指示を逐一待つ現象 (指示待ち) がみられ次第に悪化した. 指示待ちが知的障害を伴う児 (者) の大うつ病エピソードの診断に役立つ可能性があり, 今後の検討が必要であると考えた.

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© 2010 一般社団法人日本小児神経学会
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