脳と発達
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原著論文
Dravet症候群におけるtopiramateの治療効果
高橋 宏佳高橋 幸利美根 潤向田 壮一池上 真理子池田 浩子大谷 英之下村 次郎久保田 裕子藤原 建樹
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 42 巻 4 号 p. 273-276

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抄録

 Dravet症候群に対するtopiramate (TPM) の治療効果を検討した. Dravet症候群と診断された11症例 (7.1±6.2歳) を対象とし, 投与前2カ月と投与後2カ月, 投与後6カ月目を含む2カ月間の発作回数を比較した. けいれん発作に対する投与後2カ月での評価は, 発作消失が1例, 50%以上発作減少が6例, 50%未満~無効が3例, 悪化が1例であった. 服用を6カ月間続けたのは10例で, 発作消失が1例, 50%以上発作減少が7例, 50%未満~無効が2例, 悪化が0例であった. TPMはDravet症候群のけいれん発作抑制に有効と思われた.

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© 2010 一般社団法人日本小児神経学会
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