脳と発達
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原著論文
機能的半球切除術により日常生活動作に著しい改善を認めた小児Rasmussen脳炎の3例
塩田 睦記小国 弘量伊藤 康落合 卓堀 智勝武藤 順子高橋 悟宮本 晶恵小坂 仁大澤 真木子
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2011 年 43 巻 5 号 p. 373-377

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抄録

 機能的右半球切除術を施行したRasmussen脳炎 (Rasmussen encephalitis ; RE) 3小児例の発作, 精神・神経学的および運動機能の回復過程について検討した. 手術直前には抗てんかん薬, 免疫療法に抵抗性の持続性部分てんかん発作 (epilepsia partialis continua ; EPC) と進行性片麻痺により坐位保持も困難であった. 術後EPCは消失し, 片麻痺は残存したが, 理学療法により1.5から5カ月で補助具での歩行が可能になり, 日常生活活動 (activities of daily living ; ADL) は回復した. 健側半球の覚醒時脳波では後頭部α波を認め, 知能検査では退行の阻止を確認した. REでは発作, 片麻痺が進行し, ADLが低下してきた場合, 早期に機能的半球切除術を考慮すべきと考えた.

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© 2011 一般社団法人日本小児神経学会
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