脳と発達
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シンポジウム4 重症心身障害児―この子たちの24時間の医療と生活をどうケアし支えていくか―
在宅とケアホームの視点から
宍倉 啓子
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2012 年 44 巻 3 号 p. 211-216

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抄録

 朋は重症心身障害者通所施設であり, 現在の重症児 (者) 通園・通所事業のパイオニアである. 朋は医療の傘下にない重症者通所施設であったが, 増える医ケア, キャリーオーバーに対する小児神経専門外来の必要性などから, 平成5年, 朋診療所が開設された. 以来キャリーオーバーの医療, 医療的ケア (医ケア), ケアホーム, 緩和ケアなどにつき様々な実践報告を行ってきた. 最近post NICU長期入院児を在宅へ帰す動きが活発になっている. また, 平成22年, 介護職の医ケア解禁も決まり, 自立支援法も廃案になることが決定, 障害者総合福祉法 (仮称) が平成25年にスタートする予定である. これらは今後, 在宅重症児 (者) に大きな影響を与えると思われる. この視点から, 朋診療所から3つの発信を行った. その概要を報告する.

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© 2012 一般社団法人日本小児神経学会
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