脳と発達
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原著論文
脳炎・脳症後てんかん症例における抗てんかん薬の副作用の検討
—眠気について—
最上 友紀子高橋 幸利福山 哲広高山 留美子大谷 英之池田 浩子今井 克美重松 秀夫井上 有史
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2012 年 44 巻 6 号 p. 472-476

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抄録

 【目的】脳炎・脳症後てんかんは難治で, 抗てんかん薬を多剤使用することが多い. 抗てんかん薬の副作用の眠気について病態を検討した.
 【方法】患者66名について, 臨床的特徴, 髄液一般, 髄液・血液サイトカイン等と眠気の関連を検討した.
 【結果】眠気は26名 (39.3%) に出現し, clorazepate (75%), lamotrigine (66.7%), ethosuximide (40%) の順に高率であった. 髄液中のIgG, 蛋白, albumin, IL-8が眠気出現群で有意に高値であった.
 【結論】脳炎・脳症後てんかんでは, 脳炎・脳症発病時に生じた血液脳関門障害が遷延し, 薬剤の脳内移行が増加, 眠気が生じやすくなっている可能性がある.

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© 2012 一般社団法人日本小児神経学会
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