脳と発達
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短報
心静止を伴う重症息止め発作にlevetiracetamが著効した1例
阪上 智俊千代延 友裕諸戸 雅治森田 高史吉田 路子森岡 茂己徳田 幸子西村 陽森本 昌史細井 創
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2012 年 44 巻 6 号 p. 496-498

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抄録

 心静止を伴う息止め発作 (BHS) に対して, 新規抗てんかん薬levetiracetam (LEV) が著効した1例を経験した. 発作症候, 発作時脳波から蒼白型の重症BHSと診断し, 発作に一致して短時間の心静止を認めた. LEV開始後, 速やかに発作は消失し, 心拍数の安定が得られた. BHSは非てんかん性のanoxic seizureであり, 蒼白型BHSでは迷走神経の過緊張による心抑制が病態の中心である. 本症例でLEVが著効したメカニズムは不明であるが, 迷走神経を介した心抑制を改善したと考えられ, LEVは自律神経系への作用を有する可能性がある.

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© 2012 一般社団法人日本小児神経学会
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