脳と発達
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短報
急性脳炎・脳症罹患後慢性期に脳萎縮に伴う硬膜下血腫を合併し, 血腫除去術を要した2例
山田 桂太郎倉橋 宏和大萱 俊介倉橋 直子梅村 紋子河村 吉紀加藤 美穂子丸山 幸一長坂 昌登
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2016 年 48 巻 1 号 p. 49-51

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抄録

 脳浮腫を伴う急性脳炎・脳症に罹患した後, 脳萎縮に伴って硬膜下血腫が進行し, 血腫除去術が有効であった2例を経験した. 症例は1歳男児と4歳女児. 急性脳炎・脳症発症から約1カ月後の頭部MRI検査で, 脳萎縮を伴う軽度の硬膜下水腫・血腫を認めた. 神経症状はゆっくりと回復していたため, 硬膜下血腫は無症候性と考え自然消退を期待して経過をみた. しかし, それぞれ発症7カ月後と6カ月後には硬膜下血腫が拡大し脳実質を圧迫していたため, 血腫除去術と硬膜下腹腔シャント術を施行した. 両症例とも術後に神経症状のさらなる改善がみられた. 急性脳炎・脳症後の脳萎縮に伴う硬膜下血腫は慢性期に出血を反復し増大する可能性があるので, 神経学的所見の悪化がなくても画像検査を経時的に追跡する必要がある. 血腫が増大する場合は外科的介入の必要性について検討を要する.

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© 2016 一般社団法人日本小児神経学会
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