脳と発達
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症例報告
脳梁膨大部病変をMR spectroscopyで経時的に観察しえた可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳症 (MERS) の2例
安部 昌宏前田 泰宏本田 隆文安川 久美武藤 順子髙梨 潤一
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2017 年 49 巻 4 号 p. 275-278

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抄録

 臨床経過および特徴的なMRI所見から可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎・脳症 (clinically mild encephalitis/encephalopathy with a reversible splenial lesion; MERS) と診断した2症例に対し, 急性期および回復期に脳梁膨大部をMR spectroscopyにて解析した. 2例ともにcholine/creatine比が回復期に比して急性期に高値となり, 髄鞘代謝に何らかの変化が生じていることが示された. みかけの拡散係数の低下が一過性であることと合わせ, MERSの病態として髄鞘浮腫が示唆された.

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© 2017 一般社団法人日本小児神経学会
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