脳と発達
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短報
欠神発作重積状態に対してlevetiracetam静注が有用であった2例
松浦 隆樹浜野 晋一郎代田 惇朗久保田 淳樋渡 えりか池本 智平田 佑子小一原 玲子
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2018 年 50 巻 6 号 p. 439-440

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抄録

 欠神発作重積状態に対してlevetiracetam (LEV) 静注が有用であった2例を経験した. 2例ともに意識障害を主訴に受診した. 発作時脳波は, 症例1では30分以上持続した2~4Hz全般性棘徐波複合を認めた. 症例2では4~8秒持続する3Hz全般性棘徐波複合の群発を認め, 棘徐波複合を認めていない時間帯も反応性低下を認めた. それぞれ欠神発作重積状態と診断した. 内服が困難であったためLEV静注を行い, 意識障害は改善し, 脳波では棘徐波複合が消失した. 欠神発作重積状態にLEV静注は有用であった.

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© 2018 一般社団法人日本小児神経学会
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