欠神発作重積状態に対してlevetiracetam (LEV) 静注が有用であった2例を経験した. 2例ともに意識障害を主訴に受診した. 発作時脳波は, 症例1では30分以上持続した2~4Hz全般性棘徐波複合を認めた. 症例2では4~8秒持続する3Hz全般性棘徐波複合の群発を認め, 棘徐波複合を認めていない時間帯も反応性低下を認めた. それぞれ欠神発作重積状態と診断した. 内服が困難であったためLEV静注を行い, 意識障害は改善し, 脳波では棘徐波複合が消失した. 欠神発作重積状態にLEV静注は有用であった.