脳と発達
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Holoprosencepbalyの神経学的補助検査所見の特徴について
第II編脳波所見について
秦 基洪
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1979 年 11 巻 6 号 p. 619-632

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抄録

alobar holoprosencephaly2例とsemilobar holoprosencephaly4例, 計6例の脳波を検討し, 次のような結果を得た.
I.alobar型またはsemilobar型の脳波所見:
(1) dorsal sacに一致する突発性の後頭部の平坦波.
(2) 周期性または不規則に反復出現する汎性高振幅徐波, または鋭波と高振幅徐波群.
(3) 位相のズレ.
(4) 異常波が交互に出現することがある.
II.lobar型, またはそれに近いsemilobar型の脳波所見:
特徴的な脳波所見を示さず, 徐波律動異常が見られるのみで, 単脳室の大きさや, 痙攣の状態に左右される.
III.alobar型に特徴的 (非特異的) に認められる, 周期性放電はSSPEに見られるものと比べ, 反復間隔時間が短く波形も様々であるが, 他疾患に見られるものと比べ, よりSSPE complexに類似している.
その成立機序は, Holotelencephalonの未分化と脳幹優位状態によるsubcortico-cortical interrelationshipの機能的解剖学的損傷によるものと思われる.

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© 日本小児小児神経学会
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