脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
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新生児脳障害の診断
高嶋 幸男大野 耕策近藤 乾小栗 良介小牧 専一郎
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1980 年 12 巻 2 号 p. 122-126

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抄録

新生児, 乳児のCT (301例) を観察し, interhemispheric fissure, frontalおよびtemporal subdural spaceは生後5~7ヵ月に高頻度にみられるが, periventricular lucency (PLu) は新生児期に高頻度に認められた.PLuは生後しばらくして強く認められ, 髄鞘形成よりも限局性脳浮腫やその他の組織反応と関係深いと考えられる.CTは頭蓋内出血の部位診断に有用だが, false positiveに注意を要する.

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© 日本小児小児神経学会
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