脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
新生児及び幼若乳児の脳室内出血-CT所見について
高木 卓爾永井 肇戸苅 創清水 国樹
著者情報
キーワード: 新生児, 脳室内出血, CT
ジャーナル フリー

1980 年 12 巻 6 号 p. 503-508

詳細
抄録

導入以来, 経験した新生児及び幼若乳児の脳室内出血8症例のCT所見について検討した.8症例の内訳は男児5例・女児3例で, 未熟児6例・成熟児2例である.1) 初回のCTで水頭症所見を呈したのは2例であった.この2症例はいずれも他病院で脳室穿刺により脳室内出血と診断され, 発症後2週間以上経って来院しCTを行なった例である.2) 一側側脳室に血腫がみられたのは2症例である.そのうち1例は生後2日目に死亡した.他の1例は頻回の腰椎穿刺により水頭症を合併せずに治癒した.3) 両側側脳室に血腫がみられたのは2症例である.2例共に頻回の腰椎穿刺を行ない, 1例は一過性の脳室拡大を示して治癒した.他の1例は短期間のV-P shunt設置を要したが進行性の水頭症に移行せずに治癒した.4) 全脳室に血腫がcasting状態となっていた2症例は発症後10日以内に死亡した.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top