1981 年 13 巻 1 号 p. 60-66
抗てんかん剤服用中に発症した再生不良性貧血の2症例を報告した. 推定誘発薬剤は, 症例1ではphenytoin, 症例2ではphenytoin, carbamazepine, ethosuximide, のいずれかと思われた. 服薬開始より, 症状発症までの期間は, 症例1では8カ月, 症例2では1年10ヵ月であり, 2症例共に, 副腎皮質ホルモン, 蛋白同化ホルモンの使用で緩解に達し, 緩解までの期間は, 症例1で6.5ヵ月, 症例2で2年3ヵ月であった.