脳と発達
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ACTH療法の副作用について
熊谷 公明太田 秀臣玉井 勇堀田 秀樹久保 政勝臼井 信男奥山 裕子
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1981 年 13 巻 3 号 p. 211-219

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抄録

点頭てんかんACTH療法の再評価のため, ホルモン療法を行なった自験例について副作用の検討を行なった.今回は副作用の中から易感染性, 電解質代謝, CT所見での脳縮少の問題を検討した.
1) 易感染性については, 16例中8例は治療開始後1~2ヵ月で重症感染症を生じた.
2) 電解質代謝については13例に検討を加え, 血清Po値の低下, 血清Naの上昇がみられた.
3) CT上の脳縮少については, 10例に検討を加え, 全例に治療開始後脳の縮少を認めた. 1例について連続CTを行ない, 治療開始6週で著しい脳縮少をみるも, 発作も脳波上も改善をみている.しかし終了4ヵ月後にはCT所見もほぼ回復していた.

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© 日本小児小児神経学会
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