脳と発達
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てんかんに対する医師の認識
三宅 捷太
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1982 年 14 巻 2 号 p. 152-155

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抄録

てんかん診療に関しての小児科医の認識を調査した. 予防注射の許可は, BCG, ポリオ, 三混は約3/4以上の医師が許可し麻疹は約1/2であり, 病院勤務医, 50歳未満の医師, てんかん診療経験の多い医師に許可しない傾向が認められた.
病名告知は85.4%の医師が工夫して話す, しかも医師と親が同じ場が望ましい (57.4%) と している.その時期は小学校中学年を中心に病院勤務医は診療所医より, より高年齢で話す傾向を示した.学校への連絡を70.5%がするとしたが, 残りは消極的であった.
運動や行事の参加は病院勤務医, 50歳未満の医師, 経験の多い医師はより多く許可を与えていたが, 15種目平均は58.8%と低値であった.医師, 教師, 家族, 本人, その他の相互の交流がのぞまれた.

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© 日本小児小児神経学会
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