脳と発達
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Sodium valproateとclonazepamの併用療法
続発性West症候群・Lennox症候群に対する治療の試み
沖 潤一田崎 卓見楠 祐一長 和彦吉岡 一
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1985 年 17 巻 1 号 p. 37-43

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抄録

Sodium valproateとclonazepamの併用療法をWest・Lennox症候群18例に試みた. 併用後1カ月で15例 (83.3%) に効果がみられ, うち7例が2年後も有効であった. けいれん発作型別ではtonic spasms, 強直, ミオクロニーなどに効果があり, 有効群の平均血中濃度はVPA93.8μg/ml, CZP 19.2ng/mlであった.
副作用は18例中12例にみられ, その主なものは, 眠気 (50.0%), 睡液分泌過多 (50.0%), 血小板減少 (22.2%), けいれん発作重積 (5.6%) であり, 単独投与群に比べ血小板減少の頻度が多かった. 但しいずれの副作用も量依存性, 可逆性であり, 血中濃度をVPA50-100μg/ml, CZP 10-35ng/mlに維持しながら行えば'難治なけいれん発作に対し, 両剤の併用療法は有効かつ安全な治療法と思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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