脳と発達
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フェニトイン散剤のbioavailability
本邦3製剤の比較検討
鈴木 文晴平山 義人岡 成寛小出 博義諸岡 啓一
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キーワード: フェニトイン散剤.
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1985 年 17 巻 1 号 p. 44-49

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抄録

本邦で3製薬会社 (S社, D社, F社) より市販されているフェニトイン (PHT) 散剤3種のbioavailabilityを検討した. 対象は2歳以上15歳以下の小児合計150名である. steady stateでPHTの血中濃度 (S) を測定し, 内服量 (D) との比 (S/D) を求めた.
7歳以上の年長児群ではS/Dは, S社, D社, F社の順に低下し, 3社問に有意差を認めた. 6歳以下の年少児群ではS/DはS社とD社とはほぼ等しかったが, F社はS社, D社より有意に低かった.
製薬会社間におけるこのようなbioavailabilityの差は臨床上重要な問題である.

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© 日本小児小児神経学会
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