本邦で3製薬会社 (S社, D社, F社) より市販されているフェニトイン (PHT) 散剤3種のbioavailabilityを検討した. 対象は2歳以上15歳以下の小児合計150名である. steady stateでPHTの血中濃度 (S) を測定し, 内服量 (D) との比 (S/D) を求めた.
7歳以上の年長児群ではS/Dは, S社, D社, F社の順に低下し, 3社問に有意差を認めた. 6歳以下の年少児群ではS/DはS社とD社とはほぼ等しかったが, F社はS社, D社より有意に低かった.
製薬会社間におけるこのようなbioavailabilityの差は臨床上重要な問題である.