脳と発達
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Ataxia telangiectasia姉妹例のリンパ球成熟障害, ヘルパーT細胞の機能低下およびT細胞自己抗体の検討
玉井 勇奥山 真紀子青木 徹落合 幸勝
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1986 年 18 巻 3 号 p. 193-198

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抄録

Ataxia telangiectasia (以下ATと略す) の10歳および12歳女児例の免疫学的検討を行った.本例にはリンパ球の減少, 血清IgA, IgEの低値, リンパ球幼若化反応の低値, 遅延型皮膚反応の低下, α-fetoproteinの高値, Epstein Barr virus capsid antigenに対する特異的IgG抗体価の上昇が見られ, 従来の報告とほぼ同様の結果が得られた.
さらに末梢血リンパ球においてOKT9, OKT10の増加とOKT3, Leu 1の減少, IgM FcR+T 細胞%, OKT4, Leu 3A, Leu 4の低下および姉にT細胞自己抗体の増加が見られた.
ATではT細胞の成熟分化障害とT細胞helper機能が低下していると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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