脳と発達
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小児部分てんかんの予後
藤井 達哉奥野 武彦服部 春生越智 純子呉 東進高尾 龍雄三河 春樹
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1986 年 18 巻 3 号 p. 212-216

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抄録

年以上追跡した小児期発症の部分てんかん158例の予後を, 発作型ごとに検討した.発作寛解3年以上の症例は単純部分発作群 (SPS群) の66.7%, 複雑部分発作群 (CPS群) の56.7%, 二次性全般化群 (PSG群) の50.4%であり, 再発率はSPS群には再発例はなく, C P S群で6.7%, PSG群では16.8%であった.
統計学的有意差は今回示し得なかったが, PSG群には次のような特徴があることが示唆された. (1) PSG群は病因因子を持つ率が高い. (2) 1歳未満に発症する例が比較的多い. (3) 精神遅滞と発作予後は有意に相関するが, PSG群には精神遅滞の合併例が多い.
以上の点より, PSG群により強い中枢神経障害の存在が示唆された.

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© 日本小児小児神経学会
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