1987 年 19 巻 3 号 p. 234-238
視床手を呈した視床原発astrocytomaの9歳女児例を報告した.
4歳時に左手指の異常肢位で発症し, 6歳頃より左片麻痺が緩徐に進行してきた.入院時, 左同名半盲, 左手のアテトーゼ様不随意運動, 左不全片麻痺, 左上肢運動失調, 左側優位の振動覚低下を認めた.CTでは, 右側視床.基底核を中心に巨大な腫瘤陰影が見られ, 一部は造影剤で著明に増強された.腫瘍の部分摘出術を行い, astrocytoma grade Iと診断された.
4歳時に左手指の異常肢位で発症し, 6歳頃より左片麻痺が緩徐に進行してきた.入院時, 左同名半盲, 左手のアテトーゼ様不随意運動, 左不全片麻痺, 左上肢運動失調, 左側優位の振動覚低下を認めた.CTでは, 右側視床.基底核を中心に巨大な腫瘤陰影が見られ, 一部は造影剤で著明に増強された.腫瘍の部分摘出術を行い, astrocytoma grade Iと診断された.