脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
朝顔症候群とtranssphenoidal encephaloceleを伴った下垂体性小人症の1例
竹沢 伸子佐藤 みさを柳沢 孝之清水 信三
著者情報
ジャーナル フリー

1987 年 19 巻 6 号 p. 492-496

詳細
抄録

朝顔症候群とtranssphenoidal encephaloceleを合併した下垂体性小人症の1例を報告した.症例は4歳10ヵ月の時に低身長精査のため当科に入院した. 入院時, 身長90.2cm (-3.5SD) と著明な低身長を認めた. 下垂体機能検査で成長ホルモンの単独欠損が認められた.また, 放射線学的検索によりtranssphenoidal encephaloceleの存在が判明した.本例の下垂体性小人症の原因としてtranssphenoidal encephaloceleが想定され, 朝顔症候群の合併とともに発生学的に貴重な症例と思われ報告した.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top