脳と発達
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脳性麻痺児におけるプール内歩行時および陸上歩行時の酸素消費量の比較
石田 千佳子梅本 英彦藤田 正文鈴木 伸治
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1989 年 21 巻 5 号 p. 460-464

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抄録

脳性麻痺児の水中歩行を運動生理学的に評価する目的で, 独立歩行可能な脳性麻痺児10名に対しプール内および陸上歩行を3分間行い酸素消費量の測定を行い, 以下の結果をえた.
1) 痙直型 (7名) ではプール内歩行時酸素消費量は陸上歩行に比し有意に低かった (p<0.05) が, アテトーゼ型 (3名) では差がなかった.
2) 立位時前屈姿勢をとるもの (5名) ではプール内歩行時酸素消費量は陸上歩行に比し低い傾向があった (0.05<p<0.1) が, 前屈姿勢をとらないもの (5名) は差がなかった.
以上から痙直型や立位時前屈姿勢をとるものではプール内で長時間の歩行が可能であると考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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