脳と発達
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学習困難を主訴として来院したDuchenne型筋ジストロフィー保因者の8歳女児例
栗原 まな今井 祐之熊谷 公明長谷川 ひとみ埜中 征哉
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1990 年 22 巻 4 号 p. 394-396

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抄録

学習困難を主訴に来院し, 高CK (creatine kinase) 値と腓腹筋肥大から筋疾患を疑われ筋生検でDuchenne型筋ジストロフィー (DMD) 保因者と診断された8歳女児について報告した. 上腕二頭筋の生検所見は筋原性所見を呈しdystrophin抗体染色にて保因者に典型的なmosaicpatternが認められた1本例は家族歴がなく, 学習困難を主訴とし, 筋症状が乏しかったのが特記すべき点であった.

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© 日本小児小児神経学会
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