1歳3カ月のmitochondrial myopathy, encephalopathy, lactic acidosis and stroke-like episodes (MELAS) の患児にpositron emission tomography (PET) を施行し脳梗塞後の脳循環代謝を検討した.患児は1歳まで全く正常に発達していたが, 1歳および1歳2カ月多発性脳梗塞を起こし, 筋生検でstrongly SDH-reactive blood vesselが多数認められMELASと診断された.2回目の脳梗塞後2週間目のPET所見では, CTでは明瞭でなかった1回目と2回目の梗塞部位の違いおよびその時間的経過をみることができ, 本疾患における脳梗塞の診断および病態の理解に有用であった.