脳と発達
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Duchenne型筋ジストロフィー症児の仮性肥大の客観的評価
3~6歳健康男児の下肢周囲径との比較
市山 高志
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1991 年 23 巻 6 号 p. 567-570

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抄録

Duchenne型筋ジストロフィー症 (DMD) で認められる仮性肥大の定量的検討の目的で健康3-6歳男児165名 (3歳児69名, 4歳児32名, 5歳児35名, 6歳児29名) とDMD児のべ7名 (3歳児3名, 4歳児2名, 5歳児2名) の大腿周囲径, 膝関節周囲径, 下腿周囲径, 足関節周囲径を計測した. 下腿周囲径は各年齢ともKaup指数と相関し (p<0.01), 体格による変動が大きいので, 実測値では仮性肥大の指標として不適当だった. 下腿周囲径/Kaup指数と下腿/大腿周囲径は対照群とDMD児で差がなかった. 下腿/足関節周囲径と下腿/膝関節周囲径は各年齢ともKaup指数と相関せず, DMD児は全14肢中それぞれ9肢, 13肢が+2SD以上だった. 下腿/膝関節周囲径が仮性肥大を評価するのに最も有用と考えた.

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© 日本小児小児神経学会
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