脳と発達
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小児のてんかん性疾患に対する99mTc-HMPAOを用いた脳血流SPECT
金澤 治奥野 武彦三河 春樹
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1991 年 23 巻 6 号 p. 601-605

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抄録

てんかん性疾患を有する小児2例にTc-99m-d, 1-hexamethylpropylenamine oxime (HMPAO) を用いたsingle photon emission computed tomography (SPECT) を, 睡眠時と覚醒時に各々施行した. 1例は部分てんかんで発作直後と発作間欠期のSPECTが得られ, 発作間欠期の局所脳血流regional cerebral blood flow (rCBF) 低下がみられ, 発作直後は更に著明となった. 他の1例はcontinuous spike-waves during slow sleep (CSWS) と考えられ発作はないが覚醒時に左右対称であったSPECTが, 睡眠時はrCBFの低下を示した.
HMPAOによるSPECTは小児のてんかん性疾患における発作ないしは発作波の発現機序を探る手段として優れており, 今後の臨床応用が期待される.

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© 日本小児小児神経学会
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