脳と発達
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周産期仮死児におけるparasagittal cerebral injury
診断において頭部CTが有用であった症例を中心に
米山 均吉川 秀人鈴木 秀典岡庭 真理子桜川 宣男
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1992 年 24 巻 3 号 p. 222-227

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抄録

満期産仮死児では, その脳血管系の発達との関連でparasagittal cerebral injuryを呈する例が多いと言われている. しかし, 新生児期に, 頭部エコーまたCTによって, その病変をとらえる事は困難である. 今回, 神経学的所見と頭部CTよりparasagittal cerebral injuryと診断した周産期仮死の症例を報告した. Parasagittal cerebral injuryの診断には, 生後1~3週の間の頭部CTと上肢近位部の筋力低下または筋緊張異常の所見が有用である. 最近, その予後として, 学童期からの知的または行動面での異常が考えられている. 早期診断とその後の経過観察は, その発症頻度の把握, 予後の解明また発生要因の推定とその回避につながるであろう.

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© 日本小児小児神経学会
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