脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
重症脳性麻痺の頭部MRI所見
MRIと麻痺の型, 周産期異常, 言語理解との相関について
山田 和孝伊藤 昌弘笛木 昇平澤 恭子鈴木 典子倉田 清子佐藤 順一森松 義雄柳下 章
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 25 巻 5 号 p. 435-441

詳細
抄録

重症脳性麻痺児 (者) の頭部核磁気共鳴画像 (以下MRI) を得たので報告した.MRI所見は,(1) 嚢胞脳を呈する群,(2) 脳室周囲高信号域 (以下PVH) と大脳基底核の異常所見陽性群,(3) PVHのみ陽性群,(4) 視床と被殻に異常所見陽性群,(5) 大脳基底核, 特に主たる所見が淡蒼球に見られる群に大別した.周産期の重症仮死例では, 主にPVH, 視床や被殻に陽性所見が, 重症黄疸例では主に淡蒼核に陽性所見が認められた.PVHを伴った全症例に痙直性麻痺が見られ, 大脳基底核陽性例では, アテトーゼ型ないし強直性麻痺が見られた.大脳皮質と海馬の病変は言語理解に大きな影響を与えていた.以上の所見は, 従来の神経病理的所見の報告と一致した.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top