脳と発達
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感覚の障害 1) 視覚障害児の療育
羅 錦螢
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1994 年 26 巻 2 号 p. 147-151

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抄録

視覚障害とは原因のいかんを問わず, 眼球, 視路, 視中枢のどこに病変があろうとも視機能に永続的な低下が起こったものを総称する. 通常, 盲と低視力という言葉が使われている.
医療の面からは, 視覚障害の早期発見法, 眼科医の適確な診断と治療および予後判定が問題となる. また, 生活指導は, 視覚障害の程度によって方法が異なる. 重篤な疾患の早期発見法は一般問診項目として8項目を挙げ, それぞれの項目には障害をきたす疾患が対応している. 視覚障害児発見後の処置として, 医療が必要な場合には育成医療の援助を受けることができる. 障害の判定を遅れないように, ハビリテーションのコースをあゆみ始めさせるべきである.

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© 日本小児小児神経学会
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