脳と発達
Online ISSN : 1884-7668
Print ISSN : 0029-0831
ISSN-L : 0029-0831
高振幅SEPを呈した乳児重症ミオクロニーてんかん (SMEI) の1例
大府 正治
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 27 巻 1 号 p. 62-64

詳細
抄録

5カ月で発症した典型的な乳児重症ミオクロニーてんかん (SMEI) の1例に体性感覚誘発電位 (SEP) で一過性高振幅を認めた.左感覚領野のN20~P24振幅は6.6 (1歳8カ月), 10.3 (2歳), 20.1 (2歳4カ月), 7.5 (2歳7カ月), 8.5 (2歳10カ月) μVと増大し再び減衰していった.脳波上1歳8カ月から光痙攣反応が出現している.患児は触覚刺激で一気に全身性痙攣となることがあり, 1歳11カ月の発作時脳波も左中心部起始であった.SEPで高振幅を呈したことは光過敏性とともにSMEIにおける大脳皮質の興奮性を示していると考えられた.

著者関連情報
© 日本小児小児神経学会
前の記事 次の記事
feedback
Top