脳と発達
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Pentobarbital療法を施行したけいれん重積症14例の臨床的検討
小林 恵子渡辺 徹佐藤 雅久
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1996 年 28 巻 6 号 p. 490-494

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抄録

通常の抗けいれん剤に不応のけいれん重積症に対してpentobarbital (PTB) 療法を施行し, その効果に影響を及ぼす因子を後方視的に検討した. 対象はけいれん重積症で当科に入院しPTB療法を施行した14例で, 年齢は4カ月から11歳, 原因疾患は脳炎・脳症 (A群) 9例, てんかん (B群) 5例であった. A群におけるPTBの効果は, 著効例でけいれん重積症発症からPTB療法開始までの時間が短い傾向があった. B群では4例で回復を認め比較的予後良好であったが, 持続投与量の多いものほど投与時間が長く治療に反応が悪かった. 以上より, 通常の抗けいれん剤に不応のけいれん重積症を示す脳炎・脳症においては, 早期にPTB療法を施行することが重要と思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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