脳と発達
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Toluene embryopathyと考えられる重症心身障害児の2例
新井 秀英山田 美智子三宅 捷太山下 純正岩本 弘子相田 典子原 正道
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1997 年 29 巻 5 号 p. 361-366

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抄録

胎児期に暴露された有機溶剤が原因と思われる重症心身障害児2例をembryopathyの海外報告例と対比して報告した. 2例とも小頭症, 平坦な鼻根部, 小顎症など主に頭蓋顔面の特徴的な外表奇形を有し, 大脳を中心とする広範な欠損を画像上認めた. 症例1は脳表, 脳室周囲にヘモジデリンの沈着や石灰化を認め, 剖検で神経細胞遊走障害を示唆する所見が得られた. 症例2は画像診断上, 胎生期の中大脳動脈の梗塞が強く疑われた.
いずれも時期は特定できないが母親の吸引した有機溶剤による胎児期の障害と考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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