脳と発達
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症状の寛解増悪を繰り返した特発性脊髄硬膜外血腫の1例
和田 敬仁島崎 ゆり山下 純正山田 美智子岩本 弘子伊藤 進関戸 謙一相田 典子稲葉 雄二新保 敏和
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1997 年 29 巻 5 号 p. 384-389

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抄録

症状の寛解増悪を繰り返した特発性脊髄硬膜外血腫の1症例を報告した. 背部痛が夜間に出現し, 日中にはこれが消失するといったエピソードを繰り返し, 一時, この間欠的な症状の出現に対して心因性反応も疑われたが, その後, 下肢麻痺, 知覚障害, さらに膀胱直腸障害も出現し, 脊髄機能障害が考えられた. 脊髄MRIにてC5-Th2の脊髄硬膜外血腫と診断した. 血腫除去術により症状の改善を見たが明らかな基礎疾患を見いだせず特発性脊髄硬膜外血腫と診断した.
症状の変動は臥位による静脈圧の上昇と繰り返して起こる出血による脊髄の圧迫に起因するものと考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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