脳と発達
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若年発症した急性散在性脳脊髄炎の1小児例
西村 淳渕上 達夫泉 裕之大久保 修高橋 滋原田 研介
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1997 年 29 巻 5 号 p. 396-400

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抄録

症例は1歳2カ月の男児. 上気道炎症状に伴う歩行障害が出現したため入院した. 入院時, 意識障害はみられず, 眼振・企図振戦・歩行障害の小脳失調症状と眼位異常を認めた. 髄液細胞数および蛋白量の増加・髄液中ミエリン塩基性蛋白軽度増加, 頭部MRIにて小脳と両側の大脳白質に多発性病変を認め, 感染症後に発症した急性散在性脳脊髄炎と診断した. 感染症に伴い症状の軽快と増悪を繰り返したため, プレドニゾロンの内服治療を開始した. 症状の消失およびMRI上の病変の改善を認め, プレドニゾロンを漸減・中止したが再発はなく, 経過良好である. 本症例は2歳以前の若年発症例で, 急性散在性脳脊髄炎の中でも最年少例であると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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