短絡管延長術直後にChiari 2型奇形の症状を発現した脊髄髄膜瘤患児の1例

山田 淳二; 森本 一良; 竹本 理

doi:10.11251/ojjscn1969.30.394

山田淳二, 森本一良, 竹本理

著者情報

キーワード: 脊髄髄膜瘤, Chiari2型奇形, 脳幹症状

ジャーナルフリー

1998 年 30 巻 5 号 p. 394-397

DOI https://doi.org/10.11251/ojjscn1969.30.394

詳細

抄録

脊髄髄膜瘤の5歳男児が成長に伴い脳室腹腔短絡管延長術が必要となった, 術直後の髄液流量不良により急性水頭症を来した.急性水頭症病態を解除したところ不顕症であったChiari2型奇形による急激な下部脳幹症状が発現し, MR画像で小脳虫部下半分と延髄背側に特異な脳浮腫像を描出した.脊髄髄膜瘤患児において短絡管を設置した水頭症患児の管理に大きなpitfallがあった.

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）