脳と発達
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姫路市における脳性麻痺発生の動向
小寺澤 敬子鍋谷 まこと宮田 広善児玉 荘一高田 哲上谷 良行中村 肇
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1998 年 30 巻 6 号 p. 489-493

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抄録

兵庫県姫路市 (人口約47万人) において1983年から1992年までの脳性麻痺の発生数を調査し, 新生児医療との関係について検討を行った.調査期間のうち1983年から1987年を前半, 1988年から1992年までを後半とすると, 発生数は前半40例, 後半51例で発生率はそれぞれ出生1,000あたり1.4, 2。0となり後半で増えていた.前半に比し後半では在胎28週から31週出生の早産児および1,000~1,499g出生の低体重児で有意に増加していた.対象児の画像所見では脳室周囲白質軟化症が最も多く, 前半では40例中11例 (27.5%), 後半51例中25例 (49.0%) に認められた.以上より脳性麻痺の発生率は増加傾向を認め, その原因として脳室周囲白質軟化症の増加が考えられた.

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© 日本小児小児神経学会
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