脳と発達
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学習障害の基底病態
特に未熟児領域から
石川 道子
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1999 年 31 巻 3 号 p. 229-236

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抄録

学習障害の基底病態を解明するために, 出生体重1,500g未満の低出生体重児を対象とした検討を行った.学習障害144症例の類型分類の結果から, 症状の年齢依存性が推測されたため, 低出生体重児についても, 各種神経心理学テスト (ITPA, BGT, 人物画, WISC-R) の経時的変化をまとめた.いずれの結果からも, 5~6歳における視覚-運動系の遅れ, その後の言語理解, 概念化の障害が示唆された.対象を個別で検討すると, 正常な発達をしている例も多数存在していたので, 何らかの障害を呈した場合の特徴をみるため, さらに, 個別指導を実施している低出生体重児の学習障害例, 広汎性発達障害例について, 経過を報告した.

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© 日本小児小児神経学会
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