脳と発達
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学習障害の神経心理学的解析
神経心理症状と局所脳血流低下部位との対応
宇野 彰
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1999 年 31 巻 3 号 p. 237-243

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抄録

特異的障害を呈する学習障害児らの高次大脳機能症状と局所脳血流の低下部位との関連について検討した.学習障害児の内訳は, 特異的漢字書字障害児2例, 特異的読み書き障害児1例, 特異的言語性意味理解障害児2例である.全例頭部MRIでは異常が認められなかった.高次大脳機能症状に関しては神経心理学的検査を用い, 局所脳血流量の測定にはSPECTを用いた.その結果, 学習障害児における局所脳血流量の低下部位は, 類似した症状を呈する後天性大脳損傷成人での損傷部位と極めて近い領域であった.以上の結果から, 学習障害は局所性の大脳機能障害が背景となって出現していると思われた.

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© 日本小児小児神経学会
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