国立精神・神経センター武蔵病院小児神経科
東京都立東大和療育センター小児科
1999 年 31 巻 5 号 p. 422-427
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Down症候群児の神経障害の解析の一環として, 2~4歳のDown症候群児16名に核磁気共鳴画像を施行し, 脳幹・小脳の病変, 髄鞘化の遅延の有無について検討した. 直線間距離・面積の検討により橋が小さく, 大脳脚が狭く, 小脳虫部全体が小さいことが明らかになった. それに対し中脳・延髄は対照と差を認めなかった. またすべての症例において髄鞘化の遅延は認められなかった. これらの結果によりDown症候群における脳幹・小脳の形成障害が示唆された.
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