脳と発達
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注意課題施行中のアウェアネスの発達的変化に関する研究
事象関連電位N130, N180, P250による検討
小野 智佳子相原 正男畠山 和男神谷 裕子金村 英秋佐田 佳美中澤 眞平
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1999 年 31 巻 6 号 p. 511-518

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抄録

事象関連電位のP300以前に出現する陰性成分の振幅と潜時を経時的に測定することで, 小児の情報処理過程における注意の発達的評価を行った.N130は, 受動的注意課題 (P課題), 能動的注意課題 (A課題) とも7歳未満では施行毎の振幅の減衰は認めないが, 7歳以上では振幅が減衰した.N180は年長児以上のA課題で出現し, 成人では経時的な振幅の減衰は認めなかった.P250は, P課題の7歳以上で施行毎に振幅が低下したが, A課題の成人では経時的な振幅の減衰は認めなかった.7歳未満ではN130に代表される定位反射の成分は減衰されにくく, これが年齢とともに減衰することで適度な覚醒が保障され, N180で示される能動的注意すなわちアウェアネスの持続が可能になってくると思われる.

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© 日本小児小児神経学会
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